様々なスタイル 5

永い永い間、女の髪は長いものと決まっていた。

ただし、中世では、『コリント人の前書』にこう書かれていたため既婚女性が公の場に出る時は、かぷり物をつけたといいます。

「女が物をかぶろうとしないなら、その髪を切れ。断髪や剃髪をよしとせぬなら、物をかぶらせよ。」

妻の髪を見る権利は夫だけにありました。

髪を隠すことは、妻が夫に服従するといつ記しだった。

未婚の女性もかぶり物をつけない代わりに、ヘア・アクセサリーで飾ったといいます。

これは、イスラムの国では現代でも戒律として厳しく守られているし、キリスト教会ではヴェールか帽子をかぶって礼拝するのが普通だ。

女性が室内でも帽子の着用が許されるのはここからきています。

様々なスタイル 4

昔も流行っていたロングヘアー。

内心はどうか知らないが男好みといわれるにもかかわらず、ヤレうっとうしいだの、職場にふさわしくないだのさんざんだ。

そうはいっても、今のところこれに変わる新しいンヨートぱちょっとうまれそうにない。

もう、女の髪は長く男の髪は短いという時代ではないけれと、ただ手人れが簡単だという理由だけでせっかくのばしたロング・ヘアは手放せない。

何しろ自分の家には美容室があります。

ロング・ヘアでもキビキビかっこいいW浅野かいるし、キュートな宮沢りえちゃんも長い髪がトレード・マークだもの。

ナイロン靴下の人気

ナイロンは、国内では、東洋レーヨンによって開発されたものだが、その前にも米軍によって持ち込まれています。


特に、ナイロン靴下の人気は高く、おしゃれな女性たちの憧れの的でした。


米国内で捨てられたものを修理した粗悪な中古品が、飛ぶように売れたといわれています。


一方、時代とともに、女性の服装も大胆になってきました。


モンペ姿はやがてロングスカートにかわり、それも、.五年頃にはすたれて、スカート丈の短いものが流行り出した。


それだけ、肌の露出度も増したというわけだ。


モデルに女優の木暮実千代を起川した「ジュジュアーモンド」の広告は、そんな時期のものです。

様々なスタイル 3

学生だけでなく若いOLの問でも根強ーしぶとくロング・ヘア人気が続いています。

やっとウェーブをかけたスタイルが流行して、美容業界もホッとひと安心といったところでしょうか。

何しろストレートのロングがあまりにも長く続いたため、美容室の飯のタネであるパーマをかけるお客がいなくなってしまったからです。

その代わり、自分の家の洗面室が美容室化した。

ドライヤーはいうに及ばずありとあらゆるヘア・ケア製品が並べられ、洗面台までシャンプー用に大型化されました。

長い髪を洗い、丹念に美しく整えることは今や若い女性の朝いちばんの儀式です。

このロング・ヘアのブームはあまり評判がよろしくありませんでした。

様々なスタイル 2

80年代にも女性の力強い肉体をアピールするために、再び引用されたのがミニ・スカートです。

これは、今までのストレートなシルエットではなく、細いウエストで女の曲線もきわだたせたいために(あのボディ・コンシャスです)男に媚びるためのセクシュアルなファッションと誤解されたが、あれこそ女の肉体と男らしい行動力や能力が一つのスタイルの中にミックスされた両性貝有のファッションなのです。

これまでは男の衣服のシンボルであるズボンを借りることで性差をのりこえようとしてきた女服が、初めて女のアでテムであるスカートで女の強さ、行動力、肉体の美しさを表現しようとしたのたが・・・。

脚線美の歴史はまだまだ始まったばかりなのです。

様々なスタイル 1

少年のようにほっそりしたスタでル、胸もお尻もないストレートな衣服こそ、自分の生活を楽しむ女の理想になりました。

大輝膜な戦争でうちのめされた男たちも、むきだしの脚を高々と上げて陽気に踊る友達のような無邪気な女の子を求めたのです。

ただ、永い永い歴史の中でつくられてきた「女らしさ」という固定観念の中でタブーとされてきた女の脚は、女が男に養われなければ生きていけない性、男より劣る陸と差別され、それがあたかも女の持っている男とは違う特性と信じられている限り、決してなくならない。

60年代に男の子たちと同じように考え、行動する女のら」のシンボルとして短短いスカートがとリヒげられたのもここにある。

男のズボンを女がはくことが社会的に容認されたのもこの時代なのです。

あの人は・・・☆その4

お馴染みのジャケットとパンツ姿にハスキーな声。


シャキシャキした身のこなしと迅速な決断。


そして自分の流儀にどこまでも忠実であろうとする頑固さ。


そういう一種の固定したイメージを長らく彼女に対して抱いていた私は、ある夜、初めて彼女とディナーを共にした時に、そのあまりのイメージの違いに文字通り、度胆を抜かれた。


待ち合わせのレストランに少し遅れて登場した彼女は年上のボーイフレンドと一緒だった。


いつものジャケットの代わりに彼女はオーガンジーのブラウスをまとい、見慣れた細身のパンツの代わりに黒の薄いジョーゼットの短いスカートをはいていました。

あの人は・・・☆その3

ファッションの話、映画の話、食べ物の話、ヴァカンスの話・・・。


いろいろな話をした。


カフェで、レストランで、彼女の家で、そして車の中で。


ある時、例によって彼女の運転する車に同乗し、例によっておしゃべりをしていたら、急に横からトラックが飛び出してきて、彼女は反射的にブレーキを強く踏んだ。


と同時に右腕をさっと伸ばして私の上半身の前にバリケードをつくった。


キーッというブレーキの音と「アタソシォンッ(気をつけてっ)!」という彼女の声と、その腕のバリケードとが、同一の瞬間に重なった。


彼女の鋭い反射神経のおかげで、幸いにして事なきを得たが、ジュリアをこの時ほど頼もしく思ったことはなかったのです。


トラックの運転手に思い切り「バカヤロウ」という顔をつくってから改めて私の方に向き直って「ニッ」と笑ったその表情は、緊急時の生身の自分をさらけ出したことに対する「照れ」があり、それがとても可愛くいとおしかった。

あの人は・・・☆その2

ある時、またまた私は助手席から質問しました。


「洋服はどういうところで買うの」今回は「当たり」だった。


「よくぞ聞いてくれました」という顔つきで彼女は嬉々として「ジュリア流ショッピング法」について話した。


「年に2回、シーズン始めに仕事を半日休んでショッピングに当てることにしてるの。


行く店はだいたい決まってるから効率のいい順に車で店を回って、新しいシーズン用の買物を一気に済ませる。


一度にたくさんのお金を使うけど、その後、また半年、服を買わないから結局は同じことなの」このようにして彼女が回る店とは、エミスフェール(ジャケット、パンツ類)、エキプモン(シャツ)、オールドイングランド(セーター)、ステファン・ケリアン(靴)、シャンタル・トマス(下着と夜の外出の服)。


そしてここに臨時出費の特別品が入るのだが、それはたとえば「エルメスの手袋」だったり「サンジェルマンにある老舗の傘屋のこうもり傘」だったり、イギリスのブランド「バルブールの乗馬コート」だったりする。


いずれにせよここ10年来、このリストはほぼ一定しているという。


トラッドな人なのです。

あの人は・・・☆その1

仕事の時、ジュリアはいつもパンツ姿だった。


グレイ、紺、黒の無地が大半で、時折、千鳥格子やタータンチェックが混じった。


形は決まって細身のシガレット。


夏はTシャツ、冬はタートルのセーター。


そして必ずジャケット。


彼女は、このジャケットというアイテムがこよなく似合う女性でした。


テーラード仕立てのシンプルなジャケットを、これほど爽やかに着こなせる女性は珍しい。


後ろをマイルドに刈り上げた褐色のショートヘアが格好のいい小さな頭によく馴染み、その頭から首、肩にかけての骨っぽく乾いた感じがジャケットの似合う一つの要因には違いないが、それだけではない。


その歩き方、脚の組み方、パンツに片手を入れてレンズを覗き込む立ち姿、男の人のように勢いよくエスプレッソを飲み干したり、見事なハンドルさぼきで運転したり、素足にローファーを履いていたり、といった諸々のディテールが彼女のジャケット姿をかっこよく見せています。


そんな感じだったんです。

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